Q Light Controller Plus(QLC+)とuDMXを使ってムービングヘッドを動かす
舞台照明の通信規格で使われるDMXを触ってみたくなったのでAmazonで揃えて遊んでみました。
機材
ムービングヘッド
Big Dipper LM70S 7*8W 4-IN-1 RGBW LEDs moving wash
DMXで信号を送ることで、ヘッドの回転やLEDの色と強度を制御することができます。
USB to DMX Interface
Lixada USB to DMX Interface Adapter LED DMX512 コンピュータPC 舞台照明 コントローラ調光器
USB経由でDMX信号を送るためのインターフェース変換ケーブルです。
※本記事ではこのUSB to DMX Interfaceを使った解説を行いますが、USBからDMXインターフェースの変換ケーブルを新たに購入される方はこちらの方がFTDIのチップが使われているので汎用性が高くおすすめです。
制御ソフト
今回はQ Light Controller Plus(QLC+)をMacにインストールしてDMX制御してみたいと思います。 USB to DMX Interfaceを使う場合、QLC+からはuDMXとして認識されます。
セットアップ
まずUSB to DMX InterfaceのUSB側をMacに、DMX側をムービングヘッドに接続してムービングヘッドの電源ケーブルを差し込みます。(電源スイッチはないのでケーブルを指すと電源が入ります)
次にQLC+を起動すると以下のダイアログが表示されるので、[Q Light Controller Plus]を選択します。
[入力/出力設定]のタブを選択します。
USB to DMX Interfaceが正常に認識されていれば、uDMXの出力のチェックボックスが表示されるのでチェックを入れます。(FTDIチップのDMX Interfaceを使用する場合はDMX USBの出力にチェックを入れます)
チェックを入れたら[シンプル卓]のタブを選択します。
1chのスライダーを上げたり下げたりするとムービングヘッドが回転します。
動作の様子
操作
ムービングヘッド LM70Sの取扱説明書をみると以下のようになっています。(一部抜粋)
4ページ目の表の主な項目だけ試してみると以下のようになりました。
Channel | Function |
---|---|
1 | Pan(横回転) |
2 | Pan微調整 |
3 | Tilt(縦回転) |
4 | Tilt微調整 |
5 | スピード(0で最速、255で最遅) |
6 | ストロボ、ライトON |
7 | 赤色強度 |
8 | 緑色強度 |
9 | 青色強度 |
10 | 白色強度 |
1chの値を変えたときに回転したのでしっかり動作しているようです。LEDを点灯させる場合は、6chを255にした状態でRGB値(7ch, 8ch, 9ch and 10ch)を変更すると光強度が反映されるようになります。
他にも音に応じて挙動を変えることもできるようなので色々試してみると面白いかもしれません。ひとまずここまで。
Sound Mode追記 (2020.12.08)
一番左のMODEボタンを押すとMode Settingに入ることができます。LEDパネル上の文字は少し分かりづらいですが、Controller Settingsの「d001」の次がMode Settingになります。
この状態でUPまはたDOWNボタンを押すと5種類のモードを選択できるようになるので、Sound Modeである「nStS」が表示されたらENTERボタンを押します。
これでSound Modeに設定されたので、手を叩いたりして音を出してみると音に合わせてヘッドが動いたり光の色が変わるようになります。 Sound ModeのときはDMXケーブルは抜いておく必要があるかもしれません。